韓国が米国に敗れ、五輪連覇を逃した。金卿文監督(62)は「6回まで接戦だったが、そこから離されてしまった。結果には満足していない」と試合後に振り返った。

先発した19歳の左腕、李義理が5回2失点と力投も、継投に入った6回は米国打線の勢いを止められず、5投手をつぎ込んだが打者一巡の猛攻を止められずに一挙5失点。一気に試合を決められた。

4回にはウエストブルックに打たれた左翼ポール上を通過したソロ本塁打に対して金監督もベンチを飛び出して抗議。リプレー検証となったが、判定は覆ることはなかった。

今大会の韓国は先発した高卒1年目の李義理だけでなく、打線では22歳の李政厚外野手や姜白虎内野手ら若手を起用しながらの戦いだった。金メダルを獲得した08年北京大会でもチームを率いていた金卿文監督は「13年前、そこまで重圧はなく、楽しみながら戦い、1つ1つの試合を勝ちながら金メダルを取れた。今回はそこまで連覇に気を取られたわけではなく、選手、スタッフと一致団結して戦う姿勢をファンに見せたかった。金メダルを取れなくて申し訳ないが、若い選手は経験を積むことができた」と、ここまでの戦いを振り返った。

残すは1日の決勝トーナメント初戦で勝利したドミニカ共和国との3位決定戦が7日に行われる。「気持ちを切り替えて明日は休養を取り、最後の試合(3位決定戦)をしっかり戦いたい」と、前を向いた。