男子ヘビー級で、モロッコ代表のユーネス・バーラ(22=モロッコ)は相手選手の耳かみつき行為があったとして失格処分となった。

米専門サイト「ボクシング・シーン」によると、2回戦でデービッド・ニイカ(25=ニュージーランド)と対戦した際、3回にクリンチで抱きついた瞬間に何度か耳をかむような行為がみられたという。試合はニイカが5-0の判定勝利を収めていた。

プロボクシングでは97年6月、マイク・タイソンがWBA世界ヘビー級タイトルマッチで王者イベンダー・ホリフィールド(ともに米国)に対して右耳をかみちぎり、さらに左耳にもかみついて失格負けを喫している。タイソンばりの耳かみ行為で処分を受けたバーラはモロッコ・カサブランカ出身。15年9月にデビューし、通算戦績8勝(1RSC)15敗。19年世界選手権にも出場していた。

一方、耳をかみつかれたニイカだが「戦いの熱は人々から最高と最悪をもたらすことができる。これはスポーツの一部。相手をリスぺクトしているし、相手が感じていたはずの欲求不満を理解することができます」とバーラの行為を擁護していた。