白血病から復帰し、東京五輪の競泳400メートルリレーに出場した池江璃花子(21)の地元、東京・小岩では24日、自宅で「静かに熱い応援」が繰り広げられた。地元の複数の商店街が4月上旬から会議を重ね、リモート応援を推しょうするポスターを小岩地区全域に2000枚配布した。

ポスター作成を企画した小岩フラワーロード商店街の藤澤進一副会長(59)は「頑張れという文言は使いたくなかった。だって、もう白血病での闘病生活で彼女は十分頑張ってきた。もうね、純粋に東京五輪でプールサイドに立っている姿をみるだけで私たちは満足なんです」と話した。

池江の家族と親交を持つ小岩駅前北口通り会の植草誠会長(68)は「いろいろな応援案はあった。でもコロナ禍でもあるし、だったら、自宅でひっそりと、思いだけは熱くして応援をしよう」とポスターに「静かに熱く応援」という文言を採用した理由を明かした。

池江を、地元から強く後押しするポスターはJR小岩駅を中心に21の商店街、21の町内会&自治会、小学校12校、中学校7校に計2000枚が張り出され、町を挙げた応援となった。【寺沢卓】