日本の稲見萌寧(22)が銀メダルを獲得した。9バーディー、3ボギーの65と伸ばし、通算16アンダー、268でフィニッシュ。ホールアウト時にメダルを確定させると、16アンダーで並んだリディア・コ(ニュージーランド)と銀メダルをかけてプレーオフに突入。プレーオフを制して銀メダルを得た。金メダルは世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)に決まった。畑岡奈紗(22)とフィリピン代表の笹生優花(20)は10アンダーで9位だった。

1番で2・5メートルを決めて幸先よくバーディーを奪うも2番でボギー。しかし、続く3番で約4メートルに寄せて2つ目のバーディー。6番で2つ目のボギーをたたくも、5番、8番でもバーディー。終盤も勢いは衰えなかった。

最後まで五輪を楽しんで勝った。大会前。初出場となる五輪への意気込みを聞くと「全力で楽しむ」と言い切った。5年前のリオデジャネイロ五輪から競技復活したゴルフ。「めちゃくちゃ出たかった大会」と心待ちにしていた。今年のシーズン開始前は各国世界ランキング2番手までが出られる舞台で5番手としていたが「どうしても出たい舞台。序盤で複数回優勝できればチャンスはある」と話し、有言実行でつかんだ五輪で見事に銀メダルを勝ち取った。