東京オリンピック(五輪)の体操男子日本代表が18日、選手村へ入村した。

4大会連続出場となる内村航平(32=ジョイカル)は、「過去の3大会とは違い、選手村が東京の街にあることに、すごく不思議に思っています。これまでたくさんの経験をしてきているので、いつも通りを心掛けて、自分を保っていきたい」と入村会見でマイクを握った。

2連覇中の個人総合ではなく、鉄棒に絞って3大会連続の金メダルに挑む。直前までの都内の味の素ナショナルトレーニングセンターでの合宿で、本番へ仕上げてきた。「『やれるだけやってこれた』、『やれるだけやってこれたけど本当に大丈夫か』、それぞれの気持ちを持って、不安な部分を、本当にやれるだけやってこれたけど、大丈夫なのかどうか、確認して予選にむけてやりたい。全体的に合宿でも、若い選手が多くて、僕も刺激をもらってここまでこれた。個人枠ですが、体操ニッポンとして主将も任されているので、ちょっとおかしいんじゃないというところはみんなに伝えたい」と誓った。

○…2大会連続金に挑む男子団体メンバー4人は全員が初出場。個人総合での頂点も見据える19歳の橋本大輝は「初めての五輪ですが楽しんでいく。決勝でも多くの種目を任される。1つ1つの技を確認したい」と最終調整をにらんだ。1年延期で急成長を遂げた新世代がそろい、ロシア、中国と覇権を争える実力を備える。

○…女子体操競技でのメダルは64年東京大会の団体(銅メダル)1つ。2回目の東京で、57年ぶりのメダルに届く位置にいる村上茉愛は「1年前が今なら不安の方が大きいと思うが、1年延びて学べたので、今はわくわくの方が強い」と力強い。18年世界選手権の個人総合では日本勢史上初の銀。脚力が武器のエースは、「やるべきことをやれば結果はついてくる」と話した。