個人総合で日本勢同種目初の10代での金メダルを獲得した橋本大輝(19=順大)が、種目別鉄棒でも金メダルを獲得し2冠を果たした。

決勝独特の緊張感からか、同じ日本勢の北園丈瑠(18=徳洲会)らが相次いで落下する中で、安定感のある演技を披露した。個人総合でも最高点をたたき出した得意の同種目。16年リオデジャネイロ五輪の内村航平に続く2冠を達成し、新たな「キング」誕生を印象づける東京五輪となった。

体操を始めた佐原ジュニアは、千葉県香取市の山あいにある沢小学校の体育館に器具を置いている。廃校となった場所で2人の兄と毎日練習に励み、限られた環境の中で体操の楽しみを覚えた。

中3の全国大会では骨折した影響で2種目しか出られず、107位の最下位になるなど無名だったが、市立船橋高で頭角を現した。今年4月の全日本選手権では初優勝。日本体操界の中心に登り詰めた。