16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)銅メダルの高藤直寿(28=パーク24)は決勝で楊勇緯(台湾)を延長の末、反則勝ちし、今大会で日本勢初の金メダルを獲得した。

高藤は東海大時代の1学年上の伊丹直喜さん(28)と二人三脚で約10年間歩んできた。自身の名前と付き人の伊丹さんの名前を組み合わせて「頂点へ登る」との願いを込め、長男を登喜寿と名付けたほど絶大な信頼を寄せる。19年にパーク24の契約社員となり、柔道界初の専属付き人(プロ)になった先輩に「自分のために家族よりも長い時間支えてくれた。頂点へ登ってこれまでの恩返しをしたい」と約束を果たすことを誓っていた。