ホーム 東京オリンピック2020 空手 ニュース RSS 空手は金銀銅1個ずつ…世界との差が開く一方で強い危機感/香川政夫氏解説 [2021年8月8日0時2分] 空手男子組手75キロ超級 銅メダルを手に笑顔の荒賀(撮影・鈴木みどり) <東京オリンピック(五輪):空手>◇7日◇男子組手75キロ超級準決勝◇日本武道館 男子組手75キロ超級の荒賀龍太郎(30=荒賀道場)が銅メダルを獲得した。 ◇ ◇ ◇<香川政夫氏の解説>荒賀の戦いぶりには気概が感じられた。ただ、以前から痛めている膝の状態はやはり万全ではなかったようで、蹴り技が少なく、相手の懐へと思い切って飛び込んでいくシーンも見られなかった。準決勝では初対戦の相手に慎重になりすぎたことが勝敗を分けた。植草は開き直って試合に臨んだ後の2試合は、本来の持ち味が出ていた。一方で出だしの2連敗は、戦術や戦略にこだわりすぎた印象を持った。今大会の組手陣全般の印象として、自分を追い込む練習を積めていなかったのではと感じた。ここ数年は世界各国で行われるプレミアリーグを転戦していたことで、疲労が蓄積し、けがにつながることが多かったことが影響していたとも思う。大会前には、コロナの影響もあり、代表メンバー全員で練習する機会がなかったとも聞いている。ナショナルチームとしての団結力がなければ、どんな大会でも勝つことは難しい。五輪のような特別な舞台ではなおさらだ。金銀銅1個ずつに終わった今大会の結果は残念だ。このままでは世界との差が開く一方で、強い危機感を感じている。(帝京大空手道部監督)