国際オリンピック委員会(IOC)理事会が17日、東京オリンピック(五輪)開幕を23日に控える都内で行われ、日本側のプレゼンテーションを終えた大会組織委員会の橋本聖子会長(56)と武藤敏郎事務総長(78)がメインプレスセンター(MPC)で会見した。

英国のメディアから「なぜ開催するのか。中止にしないのか」と聞かれると、橋本会長は「8年前に開催を世界と約束させていただきました。成功させると言って準備に取り組んできました。その後、大会の1年延期という全ての関係者において初めて経験する自体になりました。それから、さまざまな対応をしてきたわけであります。感染症対策をしておりますし、これまでの五輪も新型インフルエンザやジカ熱の経験をしてきました。やはり、世界が直面する大きな課題が共通してきている。感染症。世界が直面する大きな課題を解決し、全の対策をして、しっかりやり抜いていくことが次の大きな課題。この東京大会から発信していきたい」と回答した。

安倍晋三前首相、森喜朗前会長が決断した「1年」の延期について、正しかったのかどうか尋ねられた橋本会長は「当時、五輪相でした。提案し、最終的にはIOCが決定した。正しいプロセスは取らせていただいた。2年の延期という意見もあったが、冬の五輪を通り越してしまいます。延期をした中で1年間、いかに収束させるか、やってきた。ワクチン接種をへて、あと6日。全力で取り組んでいきたい」と述べた。【木下淳】