東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の中村英正メインオペレーションセンター(MOC)チーフと岩下剛警備局長が22日、都内のメインプレスセンター(MPC)で会見し、海外メディアなどの宿泊先で案内していたコンビニ等への「15分以内の外出許可」という“特例”の撤回を発表した。

岩下氏が「そのような案内を日英併記でしておりましたが、誤解を与えかねないということで、全面的に見直しました。外出は原則として遠慮いただく」と表明した。続けて「食料の調達の際には、原則として監視員が対応することも明記しました。監視員の方々への指導を徹底し、警備員の方々の配置もメディアの宿泊先だけにとどまらず拡大することにしました。言語指導も強化するとともに、近隣コンビニの巡回も講じることにしました」と対策の強化を約束した。

MPCや競技会場での食事についても、定めていた持ち込み禁止ポリシーを緩和。「個人消費目的で、腐らないものは大丈夫」としていたが、岩下氏は「そうすると個人で調達しなければならず、コンビニ等へ行かざるを得ない。多数の弁当を持ち込み可能としました」と状況に合わせて改善したことを報告した。【木下淳】