東京オリンピック(五輪)の選手村(東京・晴海)の居室内に置かれた段ボール製ベッドで飛び跳ねて破壊する動画を投稿し、謝罪したイスラエル野球代表のベンジャミン・ワンガーが、静岡県熱海市伊豆山の大規模土石流被災者の支援寄付を呼び掛けていることが2日までに分かった。

インターネットで寄付を募り、ワンガー自身も200ドル(約2万2000円)を寄付。目標額を3000ドル(約33万円)に設定しているが、2日午後3時現在で1060ドル(約11万6600円)が集まっている。

ワンガーは「多くの人が東京五輪を待ち望んでいましたが、多くの人は大会の約1カ月前、東京の南西にある沿岸部の熱海市を襲った壊滅的な地滑りを知りません」とし「(動画投稿アプリ)『TikTok』で五輪を観戦したり、五輪のコンテンツを楽しんだりする場合は、再建支援のために熱海市に寄付することを検討してください」と呼び掛けた。

ワンガーは「TikTok」に何人の選手が乗ったらベッドが壊れるかを試した動画を投稿。削除したものの、動画は問題視された。東京五輪・パラリンピック組織委員会はイスラエル・オリンピック委員会からも謝罪があったとし、処分は下さないものの「残念な行為。オリンピアン、ロールモデルと呼ばれるにふさわしい行動を期待したい」と話していた。