予選2位で決勝に進んだ楢崎智亜(25=TEAM au)が4位に終わった。 1番目のスピードでは順調に勝ち上がったが、決勝でつまずき、2位。2番目の得意とするボルダリングでは第1課題を難なくクリアするも、第2、第3課題は完登できなかった。それでも2位で迎えた最終のリードでは粘りを見せたが順位を落とした。


最終結果


順位選手名国名スピードボルダリングリード合計
(1)アルベルト・ヒネスロペススペイン1.007.004.0028.00
(2)ナサニエル・コールマン米国6.001.005.0030.00
(3)ヤコプ・シューベルトオーストリア7.005.001.0035.00
(4)楢崎智亜日本2.003.006.0036.00
(5)ミケル・マウェムフランス3.002.007.0042.00
(6)アダム・オンドラチェコ4.006.002.0048.00
(7)コリン・ダフィー米国5.004.003.0060.00
(-)バサ・マウェムフランス----

スポーツクライミング男子複合決勝、メダルを逃し悔しそうな表情を見せる楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、メダルを逃し悔しそうな表情を見せる楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、メダルを逃し頭を抱える楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、メダルを逃し頭を抱える楢崎(撮影・河野匠)
金メダルのアルベルト・ヒネスロペス、銀メダルのナサニエル・コールマン、銅メダルのヤコプ・シューベルト(ロイター)
金メダルのアルベルト・ヒネスロペス、銀メダルのナサニエル・コールマン、銅メダルのヤコプ・シューベルト(ロイター)

スピード

<準々決勝>

○アダム・オンドラ 7.44 VS バサ・マウェム(欠場)

コリン・ダフィー フォルススタート VS ○アルベルト・ヒネスロペス 

楢崎智亜 6.11 VS ●ヤコプ・シューベルト 9.18

○ミケル・マウェム 6.36 VS ●ナサニエル・コールマン 6.45


<5位-8位>

○コリン・ダフィー VS バサ・マウェム(欠場)

●ヤコプ・シューベルト 6.76 VS ○ナサニエル・コールマン 6.21


<準決勝>

●アダム・オンドラ 7.03 VS  ○アルベルト・ヒネスロペス 6.56

楢崎智亜 6.02 VS ●ミケル・マウェム 7.05


<5位決定戦>

○コリン・ダフィー 6.35 VS ●ナサニエル・コールマン FALL


<3位決定戦>

●アダム・オンドラ 6.86 VS ○ミケル・マウェム 6.47 


<決勝>

○アルベルト・ヒネスロペス 6.42 VS ●楢崎智亜 7.82

スポーツクライミング男子複合決勝、スピード1本目のレースで勝利しガッツポーズを見せる楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、スピード1本目のレースで勝利しガッツポーズを見せる楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、スピード2本目のレースで先行する楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、スピード2本目のレースで先行する楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、スピード3本目のレースで落下する楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、スピード3本目のレースで落下する楢崎(撮影・河野匠)
スピード1位のアルベルト・ヒネスロペス(ロイター)
スピード1位のアルベルト・ヒネスロペス(ロイター)
ナサニエル・コールマンとコリン・ダフィーの5位決定戦(ロイター)
ナサニエル・コールマンとコリン・ダフィーの5位決定戦(ロイター)

ボルダリング


順位選手名国名#1#2#3最終結果
(1)ナサニエル・コールマン米国1T1z(1)1T1z(3)1z2T3z(4)
(2)ミケル・マウェムフランス1T1z(1)1z1z1T3z(1)
(3)楢崎智亜日本1T1z(1)1z1z1T3z(1)
(4)コリン・ダフィー米国1T1z(1)1z1z1T3z(1)
(5)ヤコプ・シューベルトオーストリア1T1z(1)1z1z1T3z(1)
(6)アダム・オンドラチェコ1T1z(2)-1z1T2z(2)
(7)アルベルト・ヒネスロペススペイン1z1z1z3z

※()内は完登アテンプト数

第1課題を完登した楢崎智亜(ロイター)
第1課題を完登した楢崎智亜(ロイター)
第1課題を完登したヤコプ・シューベルト(ロイター)
第1課題を完登したヤコプ・シューベルト(ロイター)
ヤコブシューベルト(ロイター)
ヤコブシューベルト(ロイター)
第2課題に挑戦する楢崎智亜(ロイター)
第2課題に挑戦する楢崎智亜(ロイター)
第2課題に挑戦する楢崎智亜(ロイター)
第2課題に挑戦する楢崎智亜(ロイター)
スポーツクライミング男子複合決勝、ボルダリングの第3課題に取り組む楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、ボルダリングの第3課題に取り組む楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、ボルダリングの第3課題でホールドをつかみきれず落下する楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、ボルダリングの第3課題でホールドをつかみきれず落下する楢崎(撮影・河野匠)

リード


順位選手名国名高度時間
(1)ヤコプ・シューベルトオーストリアTOP
(2)アダム・オンドラチェコ42+-
(3)コリン・ダフィー米国40+-
(4)アルベルト・ヒネスロペススペイン38+-
(5)ナサニエル・コールマン米国34+-
(6)楢崎智亜日本33+-
(7)ミケル・マウェムフランス23+-

スポーツクライミング男子複合決勝、リードで懸命に登っていく楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、リードで懸命に登っていく楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、リードで懸命に登っていく楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、リードで懸命に登っていく楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、リードの後半でホールドをつかみきれず落下する楢崎(撮影・河野匠)
スポーツクライミング男子複合決勝、リードの後半でホールドをつかみきれず落下する楢崎(撮影・河野匠)
リードで登っていくナサニエル・コールマン(ロイター)
リードで登っていくナサニエル・コールマン(ロイター)

<決勝出場選手>

バサ・マウェム (フランス)※棄権

アダム・オンドラ(チェコ)

コリン・ダフィー(米国)

アルベルト・ヒネスロペス(スペイン)

楢崎智亜(日本)

ヤコプ・シューベルト(オーストリア)

ミケル・マウェム(フランス)

ナサニエル・コールマン(米国)


◆スポーツクライミング 東京五輪ではスピード、ボルダリング、リードの3種目複合で争う。スピードはホールド(突起物)の位置が国際統一基準で定められ、2人で高さ15メートルの壁を登るタイムを競う。ボルダリングは高さ4~5メートルの壁に多数のホールドが設置され、複数の課題(コース)に挑んで制限時間内の完登数を争う。壁の高さ12メートル以上のリードは制限時間内での到達高度が記録となる。複合の総合点は3種目の順位をかけ算して算出する。例えば、スピード5位、ボルダリング1位、リード3位ならば「5×1×3」で15点。点数の少ない方が上位となる。24年パリ五輪ではスピードが単種目になり、ボルダリングとリードの2種目複合が実施される。