予選3位の野中生萌(24=XFLAG)が、36点で銀メダルに輝いた。東京オリンピック(五輪)で初採用された種目の女子複合で日本勢初のメダリストとなった。今大会で現役引退を表明している野口啓代(32=TEAMau)は、48・00で銅メダルを獲得し、競技人生の有終の美を飾った。無敵の女王、22歳のヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)が金メダルを獲得した。


最終結果


順位選手名国名スピードボルダリングリード合計
ヤンヤ・ガルンブレトスロベニア5.001.001.005.00
野中生萌日本3.003.005.0045.00
野口啓代日本4.004.004.0064.00
アレクサンドラ・ミロスワフポーランド1.008.008.0064.00
ブルック・ラバトゥ米国7.002.006.0084.00
アヌク・ジョベールフランス2.006.007.0084.00
ジェシカ・ピルツオーストリア6.005.003.0090.00
徐採鉉韓国8.007.002.00112.00

金メダルのガルンブレト、銀メダルの野中、銅メダルの野口が喜び合う(ロイター)
金メダルのガルンブレト、銀メダルの野中、銅メダルの野口が喜び合う(ロイター)
メダルを獲得した野口と野中(左)(ロイター)
メダルを獲得した野口と野中(左)(ロイター)
スポーツクライミング女子複合決勝、メダルが確定し抱き合う野中(左)と野口(撮影・河野匠)
スポーツクライミング女子複合決勝、メダルが確定し抱き合う野中(左)と野口(撮影・河野匠)
銅メダルを獲得し涙を流す野口(ロイター)
銅メダルを獲得し涙を流す野口(ロイター)
銀メダル獲得で感極まる野中(ロイター)
銀メダル獲得で感極まる野中(ロイター)
金メダルのガルンブレト、銀メダルの野中、銅メダルの野口が喜び合う(ロイター)
金メダルのガルンブレト、銀メダルの野中、銅メダルの野口が喜び合う(ロイター)

スピード

<準々決勝>

○アレクサンドラ・ミロスワフ(7.49) VS ●徐採鉉(10.64)

野口啓代(8.55) VS ●ジェシカ・ピルツ(8.89)

○アヌク・ジョベール(7.40) VS ●ヤンヤ・ガルンブレト(8.49)

野中生萌(8.19) VS ●ブルック・ラバトゥ(FALL)


<5位-8位決定戦>

●徐採鉉(12.85) VS ○ジェシカ・ピルツ(8.77)

○ヤンヤ・ガルンブレト(8.67) VS ●ブルック・ラバトゥ(8.77)

●徐採鉉(9.85) VS  ○ブルック・ラバトゥ(9.06)

●ジェシカ・ピルツ(8.43) VS ○ヤンヤ・ガルンブレト(7.81)


<準決勝>

○アレクサンドラ・ミロスワフ(7.03) VS ●野口啓代(FALL)

○アヌク・ジョベール(7.51) VS ●野中生萌(7.76)


<3位決定戦>

野口啓代(8.42) VS ○野中生萌(7.99)


<決勝>

○アレクサンドラ・ミロスワフ(世界新6.84) VS ●アヌク・ジョベール(8.84)

健闘をたたえ合う野中と野口(ロイター)
健闘をたたえ合う野中と野口(ロイター)
スピード3位決定戦で競う野中と野口(ロイター)
スピード3位決定戦で競う野中と野口(ロイター)
スピードで世界新記録を樹立したミロスワフ(ロイター)
スピードで世界新記録を樹立したミロスワフ(ロイター)
スピード決勝で世界記録を出したポーランドのミロスワフ(左)をたたえるフランスのジョベール(ロイター)
スピード決勝で世界記録を出したポーランドのミロスワフ(左)をたたえるフランスのジョベール(ロイター)

ボルダリング


順位選手名国名#1#2#3トップゾーン
ヤンヤ・ガルンブレトスロベニア1T1z1T1z1z2(5)3(3)
ブルック・ラバトゥ米国1z1z1z03(10)
野中生萌日本-1z1z02(5)
野口啓代日本1z1z-02(7)
ジェシカ・ピルツオーストリア1z1z-02(10)
アヌク・ジョベールフランス1z--01(2)
徐採鉉韓国---00
アレクサンドラ・ミロスワフポーランド---00

※()内はアテンプト数

第1課題に挑むジェシカ・ピルツ(ロイター)
第1課題に挑むジェシカ・ピルツ(ロイター)
落下するジェシカ・ピルツ(ロイター)
落下するジェシカ・ピルツ(ロイター)
第1課題を終え、笑顔を見せるブルック・ラバトゥ(ロイター)
第1課題を終え、笑顔を見せるブルック・ラバトゥ(ロイター)
第1課題に挑戦する野中(ロイター)
第1課題に挑戦する野中(ロイター)
第1課題に挑む野口(ロイター)
第1課題に挑む野口(ロイター)
第2課題に挑戦するアヌク・ジョベール(ロイター)
第2課題に挑戦するアヌク・ジョベール(ロイター)
壁に背を向け課題に挑むジェシカ・ピルツ(ロイター)
壁に背を向け課題に挑むジェシカ・ピルツ(ロイター)
第2課題のトップを狙うブルック・ラバトゥ(ロイター)
第2課題のトップを狙うブルック・ラバトゥ(ロイター)
ボルダリング1位のヤンヤ・ガルンブレト(ロイター)
ボルダリング1位のヤンヤ・ガルンブレト(ロイター)

リード


順位選手名国名高度時間
ヤンヤ・ガルンブレトスロベニア37+-
徐採鉉韓国35+-
ジェシカ・ピルツオーストリア34+-
野口啓代日本29+-
野中生萌日本21+-
ブルック・ラバトゥ米国20+-
アヌク・ジョベールフランス13+-
アレクサンドラ・ミロスワフポーランド9+-
リードで登る野口(ロイター)
リードで登る野口(ロイター)
リードを終え手をあげる野口(ロイター)
リードを終え手をあげる野口(ロイター)
リードに挑む野中(ロイター)
リードに挑む野中(ロイター)
リードに挑む野中(ロイター)
リードに挑む野中(ロイター)
リード2位の徐採鉉(ロイター)
リード2位の徐採鉉(ロイター)
リード2位の徐採鉉(ロイター)
リード2位の徐採鉉(ロイター)


トータル結果


順位選手名国名スピードボルダリングリード合計
ヤンヤ・ガルンブレトスロベニア5.001.001.005.00
野中生萌日本3.003.005.0045.00
野口啓代日本4.004.004.0064.00
アレクサンドラ・ミロスワフポーランド1.008.008.0064.00
ブルック・ラバトゥ米国7.002.006.0084.00
アヌク・ジョベールフランス2.006.007.0084.00
ジェシカ・ピルツオーストリア6.005.003.0090.00
徐採鉉韓国8.007.002.00112.00


<決勝出場選手>

アレクサンドラ・ミロスワフ(ポーランド)

徐採鉉(韓国)

野口啓代(日本)

ジェシカ・ピルツ(オーストリア)

アヌク・ジョベール(フランス)

ヤンヤ・ガルンブレト(スロベニア)

野中生萌(日本)

ブルック・ラバトゥ(米国)


◆スポーツクライミング 東京五輪ではスピード、ボルダリング、リードの3種目複合で争う。スピードはホールド(突起物)の位置が国際統一基準で定められ、2人で高さ15メートルの壁を登るタイムを競う。ボルダリングは高さ4~5メートルの壁に多数のホールドが設置され、複数の課題(コース)に挑んで制限時間内の完登数を争う。壁の高さ12メートル以上のリードは制限時間内での到達高度が記録となる。複合の総合点は3種目の順位をかけ算して算出する。例えば、スピード5位、ボルダリング1位、リード3位ならば「5×1×3」で15点。点数の少ない方が上位となる。24年パリ五輪ではスピードが単種目になり、ボルダリングとリードの2種目複合が実施される。