ホーム 東京オリンピック2020 ニュース RSS 稲見萌寧がPO制し銀メダル獲得、畑岡と笹生9位タイ/最終日詳細 [2021年8月7日14時59分] 更新 <東京オリンピック(五輪):ゴルフ>◇女子最終日◇7日◇埼玉・霞ケ関CC(6648ヤード、パー71) 稲見萌寧(22)が銀メダルを獲得した。 最終18番をボギーとし通算16アンダーの稲見は、同スコアのリディア・コ(ニュージーランド)と銀メダルをかけて、プレーオフで戦った。1ホール目で稲見はパーセーブ。リディア・コはパーパットを外し、稲見の銀メダルが確定した。 ネリー・コルダ(米国)が通算17アンダーで金メダルを獲得した。フィリピン代表として出場している今年の全米女子オープン覇者の笹生優花(20)は1イーグル、5バーディー、1ボギーの「65」で回り、通算10アンダーでホールアウト。7位から出た畑岡奈紗(22)も、3バーディー、1ボギーの69と2つ伸ばして回り通算10アンダーで、ともに9位タイで五輪を終えた。 銀メダルをかむ稲見(撮影・江口和貴) <プレーオフ> ◆プレーオフは五輪特別レギュレーション コースは18番を使い、決着しなければ、10番、11番とコースを移して行う。それでも決まらなければ再び18番から同じ3ホールを繰り返す。 18番 稲見 ティーショットは左足下がりのフェアウェイ。第2打はピン左に。約8メートルのパットはわずかに外れパー。 リディア・コ ティーショットは右側のバンカーへ。グリーンは狙わず手前のフェアウェイに。アプローチショットでピンまで約2・5メートルの位置に。パーパットを外し、稲見の銀メダルが確定した。 最終日 アウト3438ヤード=パー36、イン3210ヤード=パー35 ※・はパー、○はバーディー、◎はイーグル、△はボギー、□はダブルボギー ホール123456789計 パ ー44435435436 稲 見○△○・○△・○・34 畑 岡・・・・・・△○・36 笹 生・・・△○・・・・36 ホール101112131415161718計 パ ー34445434435 稲 見・・○○○○・○△31 畑 岡・○・・・・・○・33 笹 生・・○○○・・◎○29 18番 稲見 第2打をバンカーへ。何とかグリーンに出したが、寄せられず、6メートルのパーパットを外してボギー。通算16アンダーでフィニッシュし、メダルの行方は後続の組の結果次第に。 畑岡 ティーショットをフェアウエーに運んだところで、午後12時26分、雷雲接近のため中断。49分後の午後1時15分に再開後、最初のショットとなった第2打は、ピンまで残り134ヤード。これを2・5メートルに寄せた。バーディーパットは決められなかったがパー。通算10アンダーで、ホールアウト時点で9位。 17番 稲見 1オン狙いのティーショットはグリーンを捉えれず右側のラフに。第2打はピン奥に。再開後、バーディーを奪って17アンダーとして首位に追いつく。 畑岡 ピンまで253ヤードのパー4を1オン。6メートルのイーグルパットは、またもカップに届かなかったが、15センチに寄せて楽々バーディー。10アンダーで9位。メダル圏内の3位タイとは5打差。 16番 稲見 ティーショットはグリーン左のカラーへ。第2打はウェッジで狙い、惜しくもカップ左へ。約20センチを沈めてパー。 畑岡 ティーショットはピンまで6メートルのグリーンに乗せる。バーディーパットはカップに届かずパー。 15番 稲見 第2打でグリーン奥のカラーにつけ、約3・5メートルのバーディーパットを決めて首位と1打差にせまる。 畑岡 残り161ヤードからの第2打はグリーンに乗せられず、グリーン右のセミラフへ。第3打のアプローチはピンをオーバー。2メートル余りのパットを沈めてパー。残り3ホールでメダル圏内の3位タイとは5打差。 14番 稲見 フェアウエーからの第2打をグリーンに乗せて2オンに成功。イーグルパットは決まらずも、約40センチを決めてバーディー。再び単独2位へ。 畑岡 残り78ヤードからの第3打は、グリーンに乗せるが傾斜に戻され、ピンまで10メートル以上残る。それでもバーディーパットを40センチに寄せてパー。 13番 稲見 フェアウエーからの第2打を約1・5メートルにつけ、バーディー。14アンダーとし、単独2位となる。 畑岡 フェアウエーから残り103ヤードの第2打を2メートルに寄せる。バーディーパットは右に切れて入らず、天を仰いで悔しがる。パー。 12番 稲見 フェアウエーからの第2打で約3メートルにつける。これを決めてバーディー。2位タイに浮上。 畑岡 残り144ヤードからの第2打をグリーンに乗せる。9メートルのバーディーパットは強気に打ち、カップ右を通過。1・5メートル残った返しのパットを決めてパー。 11番 稲見 フェアウエーからの第2打で約5メートルに寄せるも決められず、約1メートルのパーパットを沈める 畑岡 第2打を1メートル余りに寄せ、バーディー。通算9アンダーでようやくバーディー先行。9位に浮上し、メダル圏内の3位とは5打差。 10番 稲見 ティーショットはグリーン奥へ。アプローチで寄せてパーセーブ。 畑岡 ティーショットはグリーンに乗せたが、ピン左7メートルと距離は残る。バーディーパットは右に切れ、カップ手前。パー。 9番 稲見 フェアウエーからの第2打はグリーン手前へ。アプローチで約15センチに寄せてパー。首位と3打差で後半へ。 畑岡 5メートルのバーディーパットは、わずかにカップ右を通過しパー。1バーディー、1ボギーの36とイーブンパーで前半終了。首位と7打差の14位で後半に突入した。 8番 稲見 ピンまで約40メートルに寄せ、バーディー。4位へ浮上。 畑岡 フェアウエーから残り73ヤードの第3打を1メートル足らずにつける。バーディーパットを決めてバウンスバック。8アンダーに戻し、13位。 7番 稲見 ピンまで約4メートルに寄せるも決められずパー。 畑岡 2メートルのパーパットはカップ右ふちに当たって外れ、ボギー。スタートから6ホール連続でパーセーブしていたが、ボギーが先行。15位に後退。 6番 稲見 ティーショットはグリーン手前のフェアウェー。第2打でグリーンに乗せるも、長いパーパットを決められずボギー。 畑岡 8メートルのバーディーパットは、距離感ピタリも、わずかに右にそれて決められずパー。 5番 稲見 フェアウエーからの第3打を1・5メートルにつけ、これを決めてバーディー。 畑岡 フェアウエーからの第3打はグリーンに乗せられず、手前左のカラーへ。パターで打った第4打はカップに50センチ届かず、5ホール連続のパー。 4番 稲見 ティーショットはグリーン手前のフェアウェー。アプローチで2メートルに寄せ、これを決めてパー。 畑岡 ティーショットはグリーンを外し、手前右のラフ。第2打のアプローチをピンまで1メートルに寄せ、パー。 3番 稲見 ティーショットはフェアウエーへ。第2打で4メートルに寄せて2つ目のバーディー。 畑岡 ティーショットは右セミラフ。残り113ヤードからの第2打を3メートルのチャンスにつける。バーディーパットは、カップにわずかに届かず、3ホール連続のパー。 2番 稲見 ティーショットはフェアウエー中央へ。第2打で約3メートルに寄せるもこれを外し、返しのパーパットも決められずボギー。 畑岡 ティーショットはラフ。第2打をピン奥4メートルにつける。強めに打ったバーディーパットはカップ左ふちに当たって方向が変わり、80センチオーバー。パーパットを決める。 1番 稲見 ティーショットはフェアウエー中央へ。第2打で2・5メートルに寄せてバーディー。11アンダーで単独3位へ。 畑岡 午前7時54分に通算8アンダー、7位からスタート。悪天候予報のため全体が1時間早めたが、スタート時点の天気は良好。同組はサグストロム(スウェーデン)とマドセン(デンマーク)。ティーショットは右ラフ。残り143ヤードからの第2打はグリーン奥のカラーで止まる。パターで打ったピンまで6メートルの第3打は、カップ左を通過。70センチの第4打を決めてパー。笑顔を見せる。 ◆写真特集 プレーオフでコ(右)に勝利し2位となり笑顔を見せる稲見(撮影・江口和貴) アプローチショットを放つ稲見(ロイター) 11番、ティーショットを放つ畑岡(撮影・江口和貴) 14番、ティーショットを放つ笹生(撮影・江口和貴) 17番グリーンで、雷雨接近のため競技中断のホーンが鳴り、カートで退避する稲見(撮影・江口和貴) 17番グリーンで、雷雨接近のため競技中断のホーンが鳴り、厳しい表情の稲見(右)(撮影・江口和貴) 17番グリーンで、雷雨接近のため鳴った競技中断のホーンに驚く稲見(左)(撮影・江口和貴) 17番グリーンで、雷雨接近のため競技中断となった稲見(撮影・江口和貴) 女子ゴルフの銀メダルを懸けたプレーオフを制し、リディア・コ(右)と健闘をたたえ合う稲見萌寧(共同) 女子ゴルフの銀メダルを懸けたプレーオフを制し、リディア・コ(手前)と健闘をたたえ合う稲見萌寧(共同) 女子ゴルフで、銀メダルを懸けたプレーオフを制した稲見萌寧(手前)と抱き合う畑岡奈紗(共同) 表彰式後、メダルを手にする、左から2位の稲見、優勝のコルダ、3位のコ(撮影・江口和貴) 18番の第3打、バンカーショットを放つ稲見(撮影・江口和貴)