東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が、閉会式で約5分にわたるスピーチを行った。「コロナ禍での厳しい中での大会になりましたが、医療従事者をはじめ大会を受け入れてくれた全ての皆様に心から感謝申し上げます」と述べた。

橋本会長は各競技会場で子どもたちが育てたアサガオが選手たちを出迎えてくれたことに触れ「アサガオのつるはたくましく、力強く世界の人々の結束を表しているようだった」と振り返った。そして大会をサポートするボランティアの尽力について感謝を惜しまなかった。

舞台を盛り上げるために一心に打ち込んだアスリートの活躍に触れた際には「勝者の歓喜の横に敗者の無念があった。この両者は一瞬のうちにお互いを認め合う。この瞬間こそがオリンピックが作り上げる美しい光景であり、オリンピックの価値。どうかこの景色を忘れないでください。自分がやり遂げたということに自信を持って下さい」と呼びかけた。

さらに橋本会長は「スポーツには世界と未来を変える力がある。この力が2024年のパリ大会に引き継ぐと信じている」。今後始まるパラリンピックに向けて「万全の準備で迎えたい」と延べた。

結びに橋本会長は「アスリート、世界の皆さん、またお越しいただける日を待っています。東京でお会いしましょう。メルシーボクー、センキューベリーマッチ!」と呼びかけた。