東京オリンピック(五輪)期間中に、熱中症で救急搬送された選手は6人だったことが21日、分かった。東京オリンピック(五輪)・パラリンピック組織委委員会担当者がこの日、都内のメインプレスセンターで行った会見で公表した。

担当者によると、救急搬送された大会関係者は8人で、そのうち6人が選手だった。選手6人のうち、より重い熱射病と診断されたのは2人。入院した選手ら関係者はいなかったという。担当者は「他の屋外イベントに比べると、人数的には、かなり抑制されているという印象がある」と話した。熱中症疑い事例は計150人。そのうち59人が選手だったという。

一方、担当者は緊急搬送について、どの競技会場で発生したものかについて「把握しているが、個人特定につながるだろうという配慮から、お伝えすることが難しい」と答えなかった。

組織委は五輪閉幕直後に大会関係者で熱中症になったのは約60人と公表していたが、あらためて精査した上で発表したと説明した。