大池水杜(みなと、24=ビザビ)は75・40で7位に終わった。

決勝のスタート順を決める「シーディングラン」ではミスもあって8位となり、この日は2番目のスタートとなった。

60秒のランを2回行い、高得点の方を採用する方式。1回目は最初のバックフリップで転倒。体力温存のため中断し、2回目にかけた。2回目では失敗したバックフリップを成功させるなどミスなくこなし、滑走後には笑顔でガッツポーズを見せた。

高校では男子の大会で優勝するなど頭角を現したが、19歳の時に練習中に転倒し、くも膜下出血を発症。「いつ死ぬか分からないから、自分の人生を楽しもう」と復帰し、恐怖を恐れず技術を上げてきた。18年5月のW杯では男女通じて日本人で初優勝するなど、引っ張ってきた。メダルには届かなかったが、大池が日本のBMX界に新たな歴史を刻んだ。

◆BMXフリースタイル・パーク BMXフリースタイルの1種目で、今大会から初採用された。制限時間内に「バンク」と呼ばれる斜面や「カーブ」と呼ばれる縁石、スノーボードのハーフパイプ(HP)に似た「ランプ」などが設置された人工施設でジャンプや回転などの技の難易度や独自性を競う。試合では1分間の走行を2回行う。