東京オリンピック(五輪)のサッカー男子日本代表は17日、優勝候補スペイン代表との国際親善試合(ノエスタ)に臨む。森保一監督(52)が16日の前日会見に出席し、本大会前の最後となる1戦に向けて意気込みを語った。

相手は欧州でもトップの実力を持つ。指揮官は「選手には、金メダルを目指すうえで同じ目線で戦ってほしい。持っている力をしっかり出し切れば、世界の強豪とも対等に戦えると思ってこれまでもやってきている」と、気後れすることなく戦うことを選手に期待した。

12日のホンジュラス戦(大阪・ヨドコウ)では3-1で勝利。後半にはややペースを握られた時間帯もあったが、終盤にMF堂安律(ビーレフェルト)がダメ押し弾を奪って勝ちきった。「出場時間にばらつきはあったが、チームとして90分戦える体力がついたと思う」と森保監督。特に海外組はオフで6月の活動後に試合がなかったことからコンディションを上げる意味合いもあり、練習試合も含めてしっかりと準備を進めてきた。

スペイン戦では11人の選手交代が認められていることもあり、できる限り多くの選手を起用する考え。「スペインという世界トップのチームと戦えることによって、選手たちがいい刺激を受けて、成長につなげてもらえたら。ただ同時に、五輪で勝っていくためには世界トップに勝たないといけない」と、選手たちが多くのことを感じとることに期待を寄せた。

現在、アジア・チャンピオンズリーグに出場してから合流したMF三笘薫(川崎フロンターレ)が右太ももの張りで別メニュー調整中。FW上田綺世(鹿島)は足の付け根の肉離れでリハビリスタートとなったが、練習に合流した。三笘に関しては開幕戦に照準を合わせるが、上田については「状態は上がっている。明日の試合でも十分プレーできる状態にはなっていると思う」と回復が順調であることを明らかにした。