札幌市出身のDF熊谷紗希(30=Bミュンヘン)が地元で初の金メダルへ向けて好発進を遂げる。

20日、カナダ戦の会場となる札幌ドームを視察し、前日会見に出席した。初の五輪金メダルを目指すなでしこジャパンの主将として、真っすぐ前を見つめながら「私たちにとって本当に大切な試合になってくる。とにかく明日の試合で自分たちのできることをやって勝つこと」と言い切った。

雪が積もる冬は室内でのフットサルで足元を鍛えるのが北海道流だ。そのフットサルでは、中学2年時、所属していた女子のクラブチームで出場した全道大会で優勝したことがある。その会場が札幌ドームだった。あの時、大型ビジョンに映し出されるとチームメートとはしゃいでアピールした女の子は、11年W杯優勝も経験し、日の丸を背負って同じ場所で世界舞台に立つ。「今すごく攻撃面も守備面もいい準備ができている」と自信を漂わせていた。