日本代表FW上田綺世(22=鹿島)がPK戦で勇気ある一番手を志願した。

1人目のキッカーに立候補した22歳は相手GKの逆を突き、ゴール右へ勢い良く蹴り込み、成功した。立候補した理由を「この状況を作ってしまったのは僕なので、取り返すことはできないけど、1本目に自分がしっかり決めてチームを勢いづけることしか僕にはできないと思ったので」。後半44分から投入された。だが、得点を奪えず延長、PK戦に突入した責任を感じていた。

会場は所属する鹿島の本拠地。いつもプレーするスタジアムでの世界舞台で活躍を期していた。だからこそ「お客さんが入れば一番良かったけど、ピッチに立っても自分なりに雰囲気的にも親しみを持てるし、親近感もわく。プレーしやすかった。やっぱりそこで点を決めたかったのがすごくある」と悔しさをにじませた。

今大会まだ無得点だが、チャンスはある。スペインとの準決勝へ向けて「ゴールを狙っていきたいというのはあるけど、チームが勝つことが前提で、そのための点ってことを忘れちゃいけないと思っている。次の試合もどれくらいの時間出させてもらえるかわからないけど、全力でゴールを狙うし、それ以外でもチームに貢献できることを僕が持っている力の限りでやっていけたら」と誓っていた。