決勝への切符をかけた日本とスペインの対戦は、前後半90分を終えて0-0、延長戦に突入したが、延長後半10分、先制ゴールを奪われ、0-1と敗れた。

日本は序盤からボール支配を譲り、前半は押し込まれながらも、しぶとい守備でしのぐ時間帯が続いた。攻めては堂安と久保が何度か好機をつくるが、なかなか得点には結びつかない。後半も同様の流れ。同11分ごろ、ペナルティーエリア内で吉田がメリノを倒したとして、いったんPKの判定も、VARで覆った。同33分には久保が左からペナルティーエリアに入ってシュートを打ったが、GKに阻まれた。後半終盤のスペインの度重なる攻撃にも、GK谷が好セーブを見せ、DF陣も体を張って踏ん張り、勝負は延長戦にもつれ込む。

延長戦開始時に久保に代えて三好、堂安に代えて前田が投入される。延長前半12分には左クロスに前田が頭で合わせにいくが、ヒットしきれない。高い集中力をつないでいた守備陣だが、同後半10分、アセンシオにゴールを許してしまった。敗れた日本は6日の3位決定戦で68年メキシコ五輪以来のメダルをかけてメキシコと対戦する。

◆日本のメキシコ戦 五輪本大会では2-1で競り勝った今大会の1次リーグ第2戦を含めて3度対戦し、2勝1敗と白星先行。68年メキシコ五輪の3位決定戦で初めて対戦し、FW釜本が前半20分に先制すると、同40分にも追加点を挙げて2-0で勝利。エースの活躍で日本は悲願の銅メダルを獲得した。12年ロンドン五輪準決勝ではウェンブリー競技場で対戦。前半12分にFW大津の得点で先制したが、その後3点を失い、1-3と逆転負けした。