日本は0-0で粘って2戦連続の延長戦に持ち込んだが、延長後半10分の失点で0-1とスペインに敗れた。

出場停止明けで先発したDF酒井宏樹(31=浦和)は、18年ロシアW杯のベルギー戦が頭をよぎったのだろうか。試合後、「何度も『いい試合をした』と言われるのは、本当に疲れた。それを晴らすためにも今日は勝ちたかった」と、またしても善戦を結果に結びつけられなかったことを嘆いた。

長く海外でプレーして、欧州勢の強さは肌で感じている。「最後のところで決められるか、決められないか。体を張れるか、シュートブロックできるか。強豪との差が開いている」と危機感をあらわにした。

3位決定戦は、1次リーグで勝利したメキシコとの再戦となる。「簡単には切り替えられないです、さすがに。明日になったら切り替えないといけない。そういう世界なので、プロだし、代表選手なので大丈夫です」と、悔しさを押し殺しながら話した。

出場したロンドン五輪では、3位決定戦で敗れて、メダルを持ち帰ることができなかった。「ロンドン、ロンドンというより、リベンジとか、借りを返すとかじゃなく、東京五輪は金(メダル)を取りに来ている。金が取れなかったら最低でも銅、と気持ちを切り替えたいし、『銅を取れればいいや』じゃなくて『最低でも銅』という強い気持ちで行きたい」と力を込めた。