日本はメキシコに1-3で敗れ、53年ぶりのメダル獲得を逃した。試合終了後、MF久保建英(20=レアル・マドリード)は座り込み、人目をはばからず号泣した。ピッチにうずくまり、立ち上がることができず、メキシコの選手や主将のDF吉田麻也(32=サンプドリア)に手をさしのべられても、立ち上がることはできなかった。

テレビのインタビューでも久保の目は真っ赤だった。「今まで、サッカーだけやってきて、こんなに悔しいことはない」とまで言い切った。「今日、勝つと決めてきて。グループリーグで勝っていた相手だったので。結果論ですけど、どこか気のゆるみがあったかもしれないですし。まあ、ちょっとこのゲームの重みが理解できなかったのかなと思います」と言葉をしぼり出した。

0-3から最後まであきらめずゴールに向かった。だが久保は「そんなものは何もならない。相手も疲れている中で3点取られて。こっちは1点しかとれなくて試合が終わって。こんな悔しいことはないし。ちょっと、きついですね」と現実を冷静に受け止めた。

9月からワールドカップカタール大会へ向けたアジア最終予選が始まる。「次のチャンスが自分にあれば、自分がしっかりチームの勝利に貢献できるようにしたいですけど、本当に、今日の負けは重いなと思います。結果、手ぶらで帰ることになる。今まで、サッカーだけやってきて、こんなに悔しいことはないし、この気持ちを忘れないようにできればなと思います」と悔し涙を流し続けた。