新たな“水の怪物”が今大会5冠を達成した。

24歳のケーレブ・ドレセル(米国)が、今大会の最終種目男子400メートルメドレー決勝に米国のバタフライの第3泳者として登場。第2泳者から全体3位でひきつぐと、パワフルな泳ぎで一気に加速。0秒64差で1位だった英国を逆転して、逆に0秒60差をつけて最終泳者につなぎ、3分26秒78の世界新記録での金メダルの原動力になった。

直前の男子50メートル自由形でも21秒07の五輪記録で圧勝して、1日に2つの金メダルを手にした。

競泳男子で五輪史上最多の23個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス(米国)の後継者といわれている。17年の世界選手権でフェルプスに並ぶ1大会最多7個の金メダルを獲得。19年の世界選手権でも6冠を達成し、100メートルバタフライでフェルプスの世界記録も塗り替えた。

前日の100メートルバタフライでも、自身の記録を0秒05更新する49秒45の世界新記録で制し、400メートルリレー、100メートル自由形に続いて頂点に立っていた。前回リオデジャネイロ大会のリレーでの2つを含めて、五輪の金メダルは通算7個になった。