16年リオデジャネイロ五輪に続く2大会連続出場となった世界ランキング94位の土居美咲(30=ミキハウス)が、シングルスで日本勢初勝利を挙げた。同133位のサラスア(メキシコ)に6-3、6-2のストレート勝ちだ。

土居も、他のテニスの日本女子と同じように、東京五輪を目標にしてツアーを転戦してきた。世界ランキングを落とし、最初のエントリーでは、世界ランキングが出場権に足りていなかった。欠場者が出て繰り上がりでつかんだ五輪出場だけに「ここでプレーすることができて、1勝することができたのは、大きい意味を持つ」と喜んだ。

会場である有明テニスの森公園は、日本選手なら慣れ親しんだ日本テニスの“聖地”だ。何度もプレーしてきた舞台だが、やはり五輪は違うと言う。「いつものテニスの中での注目度に加えて、一般の方々の注目度がすごい。地元の人とか、久々に連絡が来たりとか」。日本開催で、いつもより実感している代表入りだ。