バレーボール男子代表が、29年ぶり決勝トーナメント進出を決めた。予選A組最終戦で世界ランキング12位のイランを3-2で下した。

主将の石川祐希(25=ミラノ)と共にエースを担う西田有志(21=ジェイテクト)の活躍で、アジアでしのぎを削るライバルを退けた。中垣内祐一監督が掲げた「最低でも予選突破」という目標を達成した。

互いに1セットずつ取った後の第3セット。一進一退の中で先にセットポイントを取ったのは日本だったが、あと1点が遠かった。世界トップのブロック力を誇るイランにジュースに粘られ、最後は相手スパイカーに得点を許し29-31。このセットを落として後がなくなったが、続く第4セットを取り返した。

勝負を決める最終セット。石川の2連続サービスエースなどで序盤にリードを広げた。中盤になっても勢いは衰えず、石川、高橋、西田とスパイカー陣が躍動し、このセットを物にして1992年バルセロナ五輪以来となる決勝トーナメント進出を決めた。