鹿島アントラーズFW鈴木優磨(22)が、万能型アタッカーに進化を遂げている。23日の北海道コンサドーレ札幌戦(2-0)で1得点1アシスト。今季チーム最多10ゴール目(9位タイ)となり、リーグ戦で自身初の2ケタ得点をマークした。アシスト数も今季のJ1で2位タイの8アシスト目。ラストパサーとしての能力の高さも示し、鹿島では97年のビスマルクとマジーニョ以来21年ぶり4人目、日本人選手としてはクラブ初の「10得点10アシスト」を達成しそうな勢いだ。

15年に鹿島ユースからトップ昇格。昨季までの3年間は64試合(2162分)の出場で16得点3アシストだった。今季は27試合(2013分)で10得点8アシスト、その2つの合計は18。20ゴールで得点ランク首位に並ぶ名古屋グランパスFWジョー(3アシスト)サンフレッチェ広島FWパトリック(同0)に次いで3位となる。

どの部位でもゴールを決めることができる上、味方にピンポイントで合わせる鋭い弾道のクロス、繊細なタッチで送るスルーパスなどプレーの幅も広がっている。今季の日本人選手で最も多くのゴールに絡んでいるのが鹿島の新エース。チームも今季最高の4位に浮上した。

【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)