マンチェスター・シティーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)初制覇で今シーズンが幕を閉じました。マンチェスターCはトレブル(3冠)達成もあり、とにかくその勝負強さがとても印象的でした。そのシティーが手にした賞金は

◆FAカップ優勝賞金総額200万ポンド(約3億5000万円)

◆プレミアリーグ優勝賞金1億6570万ポンド(約293億1250万円)

◆CL優勝賞金総額7203万ユーロ(約122億1000万円)

※1ポンド=175円、1ユーロ=150円で計算

FAカップでは1回戦に勝つと4万1000ポンド、2回戦の勝利で6万7000ポンドとなっており3回戦以降は以下のようになっています。

3回戦の勝者 10万5000ポンド

4回戦の勝者 12万ポンド

5回戦の勝者 22万5000ポンド

準々決勝の勝者 45万ポンド

準決勝の勝者 100万ポンド

準決勝の敗者 50万ポンド

優勝 200万ポンド(決勝で敗退の場合は100万ポンド)

同様にCLでは毎年のように細かく配分率は変化しておりますが、今回のマンチェスターCはGステージ出場で1560万ユーロ、グループステージ4勝2分けで373万ユーロ、ラウンド16進出給で960万ユーロ、準々決勝進出で1060万ユーロ、準決勝進出1250万ユーロで、優勝で2000万ユーロとなっており、総額は日本円で約122億1000万円にもなります。

この時点で日本円にして418億7250万円となっており、UEFAスーパーカップ(優勝したと想定した場合)の賞金450万ユーロを加えると、425億4750万円もの金額になります。

このように考えると、今シーズンのシティー躍進を象徴する存在であったノルウェー代表ハーランド選手獲得に費やした移籍金140億円近い金額は回収した上で十分お釣りがくるものでした。あくまでも結果論にはなりますが、シティーはそれぞれの選手獲得に費やした大金は全て回収できたともいえるのかもしれません。現チームのオーナーで、100兆円を超える資産を保持しているといわれている「ナヒヤーン家」のシェイク・マンスール・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン氏(アラブ首長国連邦最大の首長国であるアブダビを統治する王族)にとっては痛くも痒くもない話しなのかもしれませんが…。

一時の絶対的な強さが影を潜め、同時にベテラン選手を中心に選手入れ替えを行っているレアル・マドリード、オーナーが代わりチーム立て直しのフェーズにあるチェルシー、社長含めたボードメンバー数名が入れ替わったバイエルン・ミュンヘン、資金難からの立て直しを図るバルセロナ。多くのトップクラブがチーム再建ということにもなっているヨーロッパフットボール事情ではありますが、次に立て直し投資の回収成功を手にするのは一体どのクラブになるのか、絶対王者マンチェスターCを上回るチームはどこになるのか、来季も見応えたっぷりのようです。マンチェスター・ユナイテッドはオーナーチェンジなるのか、まだまだ目が離せません。

【酒井浩之】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「フットボール金融論」)