メダルを取るためのサッカーではないね。1次リーグ突破用の戦いだね。守って守ってなんとか引き分けで、勝ち点1を取る。これでは、トーナメントで勝ち進むことはできない。

駅伝みたいにリレーしながら守ったね。最前線から中盤へ、中盤からDFラインへ、最後はGK。11人がたすきをつなげてなんとか最少失点で抑えた。大岩監督は、ファイナリストを目標に掲げたが、自らその言葉を否定するような戦術だ。なんとかしのいで引き分けようとする気持ちが、90分間続いた。

A代表には強豪がいるけれど、五輪代表に強豪はいない。FIFAランキングは当てにならない。A代表とはまったく別のチームだし、ランクの数字に惑わされてはいけない。本番前の最後の実戦なのに、なんで守ろうと決めつけて試合に入るのか、理解に苦しむ。

「いい守りからいい攻撃へ」。前半は耐えて後半勝負。A代表も同じで「なんで?」と疑問符が付く。特にこの日は、運良く前半に先制した。狙いが狂ったのかな? 当初の予定通りだと思うけれど、後半開始から攻撃的な選手を投入したが、1-0のスコアで役割が分からなくなったって感じだね。また守ったからね。

日本時間、早朝4時の試合。五輪本番も同じ時間帯の試合が続く。日本は相手の猛攻に耐え、テレビの前のファンは眠気に堪える日が続くのかな。頼むから、本番では目が覚めるような一撃を見せてほしいね。

(日刊スポーツ評論家)

フランスとの親善試合に向けて調整したU-23日本代表大岩剛監督(撮影・佐藤成)
フランスとの親善試合に向けて調整したU-23日本代表大岩剛監督(撮影・佐藤成)
日本-フランス 前半、先制ゴールを決める藤田(左奥)(共同)
日本-フランス 前半、先制ゴールを決める藤田(左奥)(共同)
日本-フランス 前半、先制ゴールを決める藤田(共同)
日本-フランス 前半、先制ゴールを決める藤田(共同)
試合前、写真に納まる大岩監督(左)とフランス代表のアンリ監督(共同)
試合前、写真に納まる大岩監督(左)とフランス代表のアンリ監督(共同)