2026年ワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会の組み合わせ抽選会が行われ、8大会連続8度目の出場の日本は1次リーグでオランダ、チュニジア、欧州プレーオフ(PO)勝者との対戦が決まった。日刊スポーツ評論家のセルジオ越後氏(80)は、初優勝を狙う日本に現実的な予想と期待を寄せた。
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夜中にテレビを見たけど、実際の抽選会が始まるのは遅かった。もう1時間起床を遅らせた方が良かったと思うくらい、FIFAはエンターテインメントにお金をかけていたね。
興行的に大会の後半をより盛り上げていくため、出場48カ国になった今回は「死の組」がなくなった。1次リーグでの波乱は、極めて少なくなるんじゃないの。ベスト32からの決勝トーナメント以降が、従来のW杯だと思うよ。
F組に入った日本は、全体3位の上位でも決勝トーナメントに進めるから、突破自体は問題ない。順当にいけばオランダとの1、2位争いになる。
初戦のオランダは間違いなく格上で、リバプールやバルセロナなど世界の強豪クラブで活躍する選手が多いよね。日本は守ってカウンターになるはずだ。
ここで負ければ、2戦目のチュニジアに勝たないといけなくなる。アフリカ予選無失点の堅守に、足をすくわれるかもしれない。仮にオランダに勝っても、前回大会でドイツに勝ってコスタリカに負けたように油断はできない。
3戦目の欧州PO勝者は、FWレバンドフスキが健在のポーランドが出てくるだろう。スタイルはクロアチアと似ているよ。ランキングで日本より下だけど、実際は格上と見た方がいい。3戦目までに日本は1、2位通過が見えた状況をつくりたいね。
何度も言うけど、ベスト32からがW杯の本番。いくら48カ国が出ても、この32強にまぎれはない。
優勝を目標に公言した日本は過去最強とか言われるけど、ここから挑戦者の気持ちでベスト16、過去最高のベスト8にいけるかどうか。この2試合こそが、日本の真価を問われることになる。アジア代表で8強になれば、すごいことなんだから。
10月の親善試合で、史上初めてブラジルに勝ったけど、もうそんなことは関係ない。前回大会で日本が勝ったドイツ、スペインも同じ失敗はしないよ。だけど日本が以前より強くなり、チャンスが増えたのは事実なんだ。だから、期待はしているよ。(日刊スポーツ評論家)




