富岡(福島)は創部3年目での初出場ながら、ムービングサッカーで全国を驚かす。現3年生のうち10人が、中学3年時に福島県選抜入り。当時コーチとして指導していた佐藤弘八監督(38)の誘いを受け、入学を決意した。高校3年間プラス、中学の1年間という歳月をかけて築いた信頼関係も、大きな武器だ。

 もともと技術の高かった選手に、フィジカルも備わった。佐藤監督は「最初はエリートだと思って、体を投げ出さないサッカーをしていた」と、創部間もないころを思い出していた。部員のエリート意識をなくすために、創部2年目から、夏合宿で徹底した走り込みを課した。これが、ムービングサッカーを支えるスタミナ強化につながった。

 J1磐田入りするDF本田慎之介(3年)が統率する最終ラインだけでなく、攻撃陣もタレント豊富。FW鈴木文健(3年)はスピードを武器に、相手ゴールに襲いかかる。佐藤監督は「(対策を練られている)県大会よりも全国の方が戦えるかもしれない」と上位進出を狙う。まずは31日の日章学園(宮崎)との1回戦を突破し、勢いをつけたいところだ。【山崎安昭】