サッカー日本代表の西野朗監督(63)が29日、横浜市内の日産スタジアムで、翌30日の国際親善試合ガーナ戦(日産ス)の前日会見を行った。

 西野監督は、ワールドカップのメンバーを決める前の最後の試合となるガーナ戦を前に、23人の選考はどれくらい固まったか、選考を意識してどういう点に注視して選手を見ていくか? と聞かれると「明日のゲームが全てではないです」と断言。「23人のリストを挙げるのは、明日のチームだけでない。9日間、キャンプやった中での状態。猶予を与えて戻ってきた選手もいるし、そうでない選手もいる。明日の1試合だけでリストに挙げることはない」と強調した。

 一方で「主力、代表チームの中心にいた選手は決して悪い状態ではない。この段階で、ある程度メンバーはそろっています。選考の(ことを想定した)中で、選手起用することは考えております。ゲームから遠ざかっている選手もおりますので、そういう意味でのチェックをしたい選手も最終的にいる。そういう部分を加味して明後日、決めたい」と、ガーナ戦が一部の選手をチェックする場であることも付け加えた。

 その上で「大前提は、今、代表チームが持たれているイメージじゃなく、機能するか分からないですけど、スピリット…これでワールドカップに行くんだ! という雰囲気を作れる試合にしたい。明後日、メンバーを発表しなければならないところの確認も考えたい90分にしたい」と言い、会見を締めた。【村上幸将】