U-20ワールドカップ(W杯)ポーランド大会(5月23日開幕)に臨む日本代表の合宿が12日、東京近郊でスタートした。

Jリーグの試合開催日のため、この日試合に出ていないFW西川潤(17=桐光学園)、中村敬斗(18=ガンバ大阪)、宮代大聖(19=川崎フロンターレ)ら9人が参加。西川は別メニューだったが、少人数での戦術練習で汗を流した。

影山監督は国内合宿のテーマを「コンディションを整えること」と明言。所属チームで90分出場を続けている選手がいる一方、公式戦から遠ざかっているメンバーもいる。13日には流通経大との練習試合が予定されており、指揮官は「90分のゲームに伴うフィジカル面を全員で整えることをしたい。(13日の練習試合は)ハードにやってもらう人はやってもらう。全員のコンディションを整えてポーランドに入りたい」と話した。

7日にU-20W杯のメンバーを発表し、影山監督はテクニカルスタッフの片桐央視(ひろみ=34)氏に依頼し、チームの攻守の約束事をまとめた映像を製作し、全選手にメールで送った。映像は10分程度で、攻撃、守備、攻撃の組み立て、相手の出方による対応の応用などが入っている。映像と同時に「テストをします」と注意書きも入れた。指揮官は「今のテクノロジーを駆使して。こういうことができるのはありがたい。今日来た選手たちは、みんな見てきていた」と話した。17歳で世界舞台に立つ西川は「今までの遠征で言われてきたコンセプトで、おさらいという形だった。分かりやすい編集で、全員、共通の認識ができたかな」と手応え。頭と体のコンディションをしっかり整え、ポーランドへと旅立つ。