イタリアと引き分けた日本は1次リーグB組2位で決勝トーナメント進出を決めた。

現役高校生FW西川潤(17=桐光学園高)と192センチのセンターバック、DF三国ケネディエブス(18=アビスパ福岡)が今大会初先発。既に1次リーグ突破を決めているイタリアは、先発9人を入れ替えてきた。日本はパスをつないでじっくりと攻撃を組み立て、対するイタリアはショートカウンターを中心に前線の2枚にボールを集めてゴールを狙った。

ファーストシュートは日本。前半2分、主将のMF斉藤未月(20=湘南ベルマーレ)が右足で強烈なミドルシュートを放った。相手GKがはじき得点には至らなかったが、このプレーで日本はペースをつかんだ。同9分にはDF東俊希(18=サンフレッチェ広島)のロングフィードに抜け出したFW田川亨介(20=FC東京)がエリア内で倒されてPKを獲得。ボランチで先発起用されたMF伊藤洋輝(20=名古屋グランパス)が左足で狙ったが、これは相手GKにストップされた。

それでもペースは譲らず、日本が優位に立ち攻め続けた。前半19分には、最終ラインで大きくクリアしたボールに反応した田川が、ハーフライン付近から自慢の俊足を生かして瞬時に加速。相手DFに走り勝って右足でシュートを放ったが、GKに阻まれゴールを割ることはできなかった。

ここでアクシデントが発生。このスプリントでエースFW田川が負傷し、交代を余儀なくされてしまう。同22分、田川に代わりFW中村敬斗(18=ガンバ大阪)がイン。前回大会も経験している大きな存在を失うこととなった。その後は中村やMF斉藤光毅(17=横浜FC)がゴール前で何度かチャンスを迎えたが、決めきることはできず、両者無得点で前半を折り返した。

後半は前半ほど決定的な場面を作れなかったものの、日本が攻め続けた。引き分けでも1次リーグ首位通過のイタリアは攻め急がず、しっかりと守りを固めた。最後までイタリアゴールをこじ開けることはできなかったが、0-0で試合を終えた日本は、勝ち点5で1次リーグB組2位通過を決めた。次戦は6月4日(日本時間5日)、決勝トーナメント1回戦で1次リーグF組(アルゼンチン、韓国、ポルトガル、南アフリカ)の2位チームと戦う。