サッカー元日本代表選手で日本代表コーチの斉藤俊秀氏(46)がこのほど、静岡市内で「挑戦なくして成功なし! 未来へ向かってチャレンジ!」と題した講演会を行った。経営者団体の静岡法人会青年部会が主催し、会員を中心に140人が聴講した。

清水東高卒の斉藤氏は、1996年からJ1清水で11年間プレー。靱帯(じんたい)断裂の大けがを2度、経験した。その後、当時J2の湘南に2年間所属。出場機会が増えた。「失いかけていた笑顔を取り戻して、ありのままの自分に戻れた。J3藤枝の創設期でプレーする原動力になった」と振り返った。1歩を踏み出す勇気と、挑戦することの大切さを訴えた。

終盤では質疑応答を行い、静岡市の三木清夫さん(50=自営業)から「サッカー界でまたはい上がろうというモチベーションは、どこからきたのか」と質問された。「小学生の時、清水FCで学んだ『負けたまま終われない』の思いが、今もある」と答えた。

三木さんは今回の講演について、「仕事がうまくいかない時など、気持ちを切り替えることの大切さが分かった。とても参考になった」と語った。【倉橋徹也】