女子日本代表「なでしこジャパン」は10日、同ウクライナ代表との国際親善試合(Eスタ)に挑む。6月中旬の東京五輪メンバー発表まで、残り2試合。招集された23人のうち、19年女子W杯フランス大会のメンバーに選ばれていない選手は8人と、この2年で顔ぶれが変わっている。

★左サイドバック 常連だった11年女子W杯優勝メンバーのDF鮫島彩(33=大宮)が、五輪まで2カ月を切ったこのタイミングで落選した。鮫島が長年務めてきた左サイドハックは、DF宮川麻都とMF北村菜々美のチームメート同士の一騎打ちとなりそうだ。

経験では宮川がリードも、4月のパナマ戦では北村が先発した。両サイドバックとサイドハーフができる、ユーティリティー性が武器。昨季までC大阪堺に所属しており、「サイドでボールをもったときのドリブルがすごい。切り返しもクロスもできる」と、男子のC大阪で日本代表に選ばれたMF坂元を手本にしている。

★センターバック DF熊谷紗希(30=Bミュンヘン)の相棒をめぐっても、4人の候補がその座を争っている。土光、宝田、高橋はいずれも国際Aマッチ出場数が5試合以下で、13試合出場の南が有力か。米リーグに挑戦中の宝田も成長著しく、読めない状況だ。

高倉監督は「試合でさまざまなことが起きたとき、個々が変化を付けられるか、何か行動を起こしていけるかを見たい」と、試合中の修正ができるかを見極める意向。13日のメキシコ戦(カンセキ)含めて、180分のラストサバイバルが幕を開ける。【杉山理紗】

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