サッカー日本代表の森保一監督(53)が27日、オンラインで取材対応した。

11月にはワールドカップ(W杯)アジア最終予選でベトナム、オマーンとのアウェー2連戦を控えている。直近のオーストラリア戦で負傷があったFW大迫勇也(神戸)は、まだ試合に復帰できていない状況だ。森保監督は「リハビリは順調という報告を受けているが、今後の試合の出場状況やコンディションの回復を見ながら招集については考えたい」と慎重に語った。

コロナ禍の影響もあり、日本代表のスケジュールは最終予選が詰まっている状況。国際親善試合を設定するチャンスがなく、新戦力をチームに加えにくくなっている。それでも森保監督は前回の活動でA代表の経験はほとんどなかったMF田中碧(デュッセルドルフ)を招集し、オーストラリア戦で先発起用。田中は先制ゴールを決め、采配に応えた。田中は今夏の東京五輪でメンバー入りしており、森保監督も特徴をよく知る選手でもあった。

指揮官は現状の試合日程について「すべて公式戦で、新しい選手の起用はなかなか難しい」としつつ「絶対的な力を見せている選手や将来力になる選手を、どうチームにきてもらって成長につなげてもらうかは常に考えている。トライすべきところは招集してチームのパワーになってもらい、最終予選に臨みたい思いはある」と語った。