勝つしかない! Fリーグ・ヴォスクオーレ仙台が17日、明日19日のリーグ最終節浜松戦に向けて、名取市内で最終調整を行った。元FCバルセロナU-19(フットサル)の指揮官だったホセ・フェルナンデス監督(33)が8月に就任したが、それ以降も1勝もしていない。現在チームは2つの引き分けを挟み23戦白星無しの21連敗中で、3勝2分け27敗と最下位だ。バルサ仕込みの攻撃的フットサルを、最終節で開花させることが、果たしてできるか…。

 美人広報が勝利の女神になる。ヴォスクオーレ仙台の事業部で広報・地域貢献を担当している中田麻衣子さん(32)は最終節での連敗ストップに自信を見せた。「今季は試合日に9がつく日は、4戦3勝なんです。明日19日は絶対勝ちますよ」と笑みをこぼした。

 中田さんはなでしこリーガーから裏方に転身した。昨年12月まで岡山湯郷でプレーし、13年間の現役生活を終えた。宮城・常盤木学園高からサッカーを始め、06年から2年続けてオールスターに選ばれたほどの快足FWだった。日本代表MF澤との対戦経験もある。今年2月から生まれ故郷の仙台に帰り、鈴木社長の紹介で9月末に入社した。「選手がやりやすい環境をつくっていきたい。体が動くうちに教えられることもある」と、広報活動に並行して気仙沼西高女子サッカー部の練習にも参加する。「ボール1つで笑顔になれるのがフットボール」と普及活動を続けていく。