矢板中央は試合開始直後にMF坪川潤之(3年)がいきなり先制した。

 こぼれ球を拾うと、相手GKが前に出ているのを見逃さず、センターサークル内からロングシュート。蹴った瞬間「入ると思った」と振り返る自信のキックで、ボールがゴールに吸い込まれるのを見守った。

 これには高橋健二監督(47)も「びっくりした」と言い、「素晴らしい」と続けた。ただ、「あまりにも早く点が入ったので、逆に前半は受け身になってしまった」と高橋監督。

 それでも後半にFW森本ヒマン(3年)を投入すると一転し、勢いづいた。同18分、森本が左サイドを抜け出し、クロスにFW人見拓哉(3年)が頭で合わせて追加点。さらに28分にも再び森本から人見への連係でダメ押し点を奪った。ひざを痛めている森本は5分後にはベンチへ。

 終わってみれば、高橋監督が「3点取れたし、次につなげるために(森本を)休ませた」という快勝だった。