鹿島アントラーズが、J1史上初の「アウェー戦全勝の折り返し」に挑む。2日の敵地柏レイソル戦に3-2で勝ち、今季のリーグのアウェー戦は無傷の7連勝。ACLの影響で明日5日に行われるガンバ大阪戦(吹田S)に勝てば快記録を達成し、セレッソ大阪を上回って首位に浮上する。3日は茨城・鹿嶋市内で調整。FW金崎ら柏戦の先発組は軽めのメニューで疲労回復に努めた。

 アウェー戦は、3月4日のヴァンフォーレ甲府戦で試合終了間際にGKクォン・スンテがPKを止めて1-0。2点を先取された3月18日の清水エスパルス戦は逆転。5月4日には浦和レッズに最少得点で競り勝った。MF永木は「アウェーで引き分けでも良いと思える試合で勝ち点3を取れてきたことは大きい」と、敵地勝利の重要性を強調した。

 MF小笠原は「あまり意味がない。興味がない。ホームでも勝てよってこと」と、ホームでの4勝5敗を反省し、DF昌子は「そういうのを知ると負けそうだから気にしない」と言った。鹿島にとってアウェー8連勝は連覇への通過点にすぎない。

 ◆J1のアウェー戦無敗での折り返し 97年の第1ステージで鹿島がPK戦勝ち1試合を含めて8戦全勝があるが、90分以内での全勝は過去ない。年間34試合制となった05年以降、引き分けを含む無敗は過去4回。07年の浦和は6勝3分け、10年の清水は3勝5分け、15年の浦和は3勝5分け、16年の川崎Fが6勝2分け。