昨季のルヴァン杯王者浦和レッズと南米杯の覇者シャペコエンセが対戦するスルガ銀行チャンピオンシップの前日会見が14日、会場の埼玉スタジアムで行われ、浦和はMF阿部勇樹主将と堀孝史監督、シャペコエンセはエウトロピオ監督とDFアポジが出席した。

 昨年11月に航空機の墜落事故で多くの選手、スタッフを失ったシャペコエンセ。他クラブからのレンタル移籍など周囲の協力も得ながらチームを立て直しを図っている。エウトロピオ監督は過去にもシャペコエンセを率いた経験があるが、今回の就任からまだ1カ月ほど。「長旅の疲れも時差の問題もあるが、選手を信用している。大陸間のタイトルはまだこのクラブはとったことがない。ブラジルに持って帰りたい」と意気込みを語った。

 対する浦和の堀監督は「痛ましい事故で亡くなられた方に哀悼の意を表し、ここまでの短期間で立て直していることに尊敬の念を持っている」と、シャペコエンセへの敬意を口にした。また「こうしたことを乗り越えることがサッカーやスポーツにはあるということを、素晴らしい試合をすることで示したい」とし、真剣勝負を約束した。

 試合当日には、Jリーグが支援のために行った募金の目録がシャペコエンセにおくられることになっている。