川崎フロンターレのMF中村憲剛が31日、37歳の誕生日を迎えた。チームはこの日、11月4日のルヴァン杯決勝・セレッソ大阪戦に向け調整。クラブハウスには中村の誕生日を祝う花も届けられ、大勢のサポーターからも祝福のプレゼントを受け取った。

 37歳の初戦がタイトルをかけた決勝戦。37歳の誓いを問われると「やはり勝つことでしょう」と即答し「勝つことしか考えていない。いい準備してやるだけです」と話した。

 川崎Fに加入し15年目。国内タイトルの準優勝はあるが、まだ頂点には立っていない。「そんなに毎回チャンスは来ない。今回、周囲のイメージを勝つことで払拭(ふっしょく)するチャンス。相手も勝ちたい気持ちが強いけど、それを上回らないと勝利は来ない。体、頭と心の準備をしっかりやらないといけない」と話した。

 今季は鬼木達監督の下、攻撃サッカーに守備面でのハードワークがチームに浸透し、リーグ戦も含めタイトルを狙える位置につけている。「今までにないフロンターレの戦い方をしてると思うし、そういう結果も残していると思うので。自分たちが自信を持ってしっかりプレーできれば、勝つ確率は今年に関しては上がっていると思う」と手ごたえを口にする。昨季は天皇杯決勝、チャンピオンシップで敗れ、目の前のチャンスを逃した。中村は「あの悔しさを忘れてないし。そこの悔しさから足りなかったものを、(鬼木監督が)植え付けてくれていると思う。そこに向かって全員が同じ方向に向かった結果、決勝まで来た。ここで勝つためにやってきた」と話す。

 37歳にしてなお「うまくなりたい」という気持ちは若いころと変わらない。「今年に関して言えば、ハードワーク、守備の部分。今までの自分にないところが成長できていると思う」と話す。「試合に出るために毎日の練習からアピールしながら、中村を使いたい、と思わせないといけない。そこはサッカーやり始めてからずっとやり続けていること。年齢重なってやれるところが増えている」。成長を続ける司令塔がタイトルへ向かって突き進む。