J2降格圏の16位に沈むサンフレッチェ広島が10日、公式ホームページに声明文を掲載した。

 織田社長は「2017シーズンは、残すところわずか3試合となりました。しかし、現在チームは16位とJ2降格圏に位置しております。皆さまから力強い後押しを受けながらも、ご期待に応える結果を出すことができておらず、深くおわび申し上げます」と謝罪。「ファン、サポーターの皆さまからは厳しいお言葉も数多くいただいておりますが、これもすべて、サンフレッチェ広島を愛していただいているからこその思いであると、真摯(しんし)に受け止めております」とした。

 広島はシーズン序盤からの成績不振を受けて、東京五輪森保監督が7月中旬に退任。後任として、クラブOBのヤン・ヨンソン監督が指揮を執り、再建を図った。一時は降格圏脱出など、浮上の兆しを見せたが現在は残留圏の15位甲府と勝ち点1差。甲府は残り3試合の中で大宮、新潟と降格圏との直接対決を残しており、勝ち点を一気に積む可能性もある。残留するために広島は残り3試合、残留圏浮上のために勝利だけが求められる。

 この現状を受けて、クラブは「残り3試合はクラブの未来がかかった非常に重要な戦いとなります。全身全霊を尽くして戦い、J1残留を果たすことが私たちの責務であると強く認識しています。勝利をつかみとるために、いま一度、選手・スタッフ、フロントが心を1つにし、日々の練習から強い気持ちで臨んでいく所存です。私たちは、最後の1分1秒まで残留を信じて戦い抜きます」と誓った。