目の前での胴上げは許さない。ジュビロ磐田は今日2日、最終節ホーム鹿島アントラーズ戦に臨む。負ければ鹿島の連覇が決まる注目の一戦。1日、磐田大久保グラウンドで最終調整を行った名波浩監督(45)は「勝敗にこだわるのは当たり前。大岩には負けたくない」と清水商(現清水桜が丘)時代の同級生、大岩剛監督(45)への敵意をむき出しにした。

 昨季の本拠地最終戦では浦和に0-1で敗れ、第2ステージ優勝を決められた。今回の試合は、2位川崎Fの結果次第では勝っても鹿島の優勝が決まる可能性がある。それでも、DF大井健太郎(33)は「目の前で優勝を見るのは、選手もサポーターも悔しい。できることをやる」と、勝利だけに照準を合わせた。今季はここまでリーグ最少の30失点と堅守を見せ5位に躍進。指揮官は「選手には、鹿島戦が『集大成ではなく、全てが来季につながる』と話した。何分見ていても飽きない試合をしたい」と言った。チームスローガン通り、来季に「繋(つな)ぐ」勝ち点3を全員で奪いにいく。【前田和哉】