川崎フロンターレはFW小林悠(30)と復帰したFW大久保嘉人(35)のゴールも及ばず、今季初タイトルを逃した。セレッソ大阪のロングボールに競り負け、セカンドボールも奪われる悪循環で、なかなか攻守でリズムに乗れなかった。

 鬼木達監督は「相手の力が強かった。我々も徐々に持ち味は出せたが、コンビで崩しきれなかった」と振り返った。守備面も、リーグ優勝した昨季のような速い攻守の切り替えが影を潜め、指揮官は「キャンプから木にはなっていた。そこは意識で変わる。もう1度、意識を持たすことが大事」と引き締めた。

 MF家長昭博(31)は「球際に強くいけず、ミスも多くて悪いところがいっぱい出てしまった」、DF奈良竜樹(24)は「向こうのパワーに対応しきれなかった。ACLの前に厳しい現実を突きつけられた。初戦でやられて良かったと思えるようにギアを上げていきたい」と猛省。13日のACL・上海上港戦に向け気持ちを切り替えた。