清水エスパルスが今日11日のリーグ戦で勝ち点3を目指す。ホームでV・ファーレン長崎と対戦する清水は、FW北川航也(21)が5試合ぶりのゴールを宣言。前節ジュビロ磐田との「静岡ダービー」で出場できなかった悔しさを晴らす。

 清水の若きエースは試合出場に飢えている。今日11日のホーム長崎戦に備え、10日は本拠地アイスタで非公開練習を行った。FW北川はフルメニューを消化。最終調整を終えると、引き締まった表情で決意を口にした。

 「体の状態はすごくいい。どういう状況からの出場か分からないけれど、とにかくゴールに向かう姿勢を見せたい」

 不完全燃焼に終わった悔しさをぶつけるつもりだ。7日の磐田との「静岡ダービー」はベンチスタート。ユース出身の北川にとっては普段以上に気持ちが高ぶる一戦だったが、出番はなかった。「磐田戦に懸けていた自分がいたので、正直悔しかった」。チームもスコアレスドロー。今季初めてリーグでの出場も果たせなかっただけに、悔しさしか残っていない。

 スタメン奪還への思いも強い。今季は開幕から4試合連続で先発出場したが、現在は2試合連続で控えに回っている。くしくも、北川が先発を外れた2試合でチームは無得点。今日の一戦でもベンチスタートが濃厚だが、目に見える結果だけを求めている。

 長崎とはJ2だった16年に2度対戦し、2連勝。北川は1得点を挙げている。「個人的にはいいイメージがある。ゴールを取って勝利に貢献したい」。鬱憤(うっぷん)を晴らす一撃で、4試合ぶりの白星を呼び込む決意だ。【神谷亮磨】