J1第9節が今日21日に開催され、今季初の連勝を狙うジュビロ磐田は、アウェーでベガルタ仙台と対戦する。MF中村俊輔(39)は20日、今季ゼロのゴールとアシストへの意欲を口にした。

 言葉に熱がこもった。中村は20日、アウェー仙台戦に向けて現地での最終調整に参加。約1時間半の全メニューを消化し、現状打破への思いを口にした。「FKだけじゃなくて、(流れの中からでも)アシストやゴールができればと思う」。

 加入1年目の昨季は、開幕から8試合で2得点2アシストを記録した。だが、今季はここまでの7試合(広島戦は左足負傷で欠場)で0得点1アシスト。シュートに結びついたパスの本数でも、昨季の17本に対して8本と少ない。ゲームメークでの貢献度は大きいが、攻撃を担う司令塔として納得できる数字ではない。今季初の連勝を懸けた一戦では、目に見える「結果」を自らに課した。

 対する仙台は現在、4勝3分け1敗で2位と好調だ。中村は「アグレッシブで実力もある」と分析した上で、勝ち点3獲得への鍵を挙げた。「試合の入り方が重要。見ていたら、やられる。相手よりもアグレッシブに入ることが大事」。

 チームは、前節ホーム鳥栖戦で3戦ぶりに勝利をつかんだ。今季1点も取れていない敵地での白星となれば、勢いは増す。順位は11位でも、仙台までの勝ち点差は4。中村は「勝ち点3を取れるように」と言った。キックオフの笛から、ゴールを強く意識する。【前田和哉】