横浜F・マリノスDF中沢佑二(40)は、湘南ベルマーレに4失点を喫し、引き分けた試合後「3点取ってくれたウーゴに、DFとして申し訳ない。ミスが多かった。俺たちのせい」と、前半だけでハットトリックを達成したFWウーゴ・ヴィエイラ(29)に向けた謝罪と反省の弁を口にした。

 前半8分、右サイドを切り込んできた湘南FWアレン・ステバノヴィッチ(27)が蹴りこんだボールが頭に当たり、そのままゴールに入りオウンゴールとなった。中沢は失点後、悔しそうに自らの右側頭部に向けて何度も右手を振った。

 前節15日のヴィッセル神戸戦でも、1-1の後半34分に左サイドから進入したFW渡辺千真(31)のシュートを止めようとスライディングしたところ、シュートが当たってループシュートのような浮き球となり、GK飯倉大樹(31)の伸ばした手を超えてゴールインし、1-2で逆転負けした。

 止めにいったシュートが当たって入ってしまう、不運な失点が2戦、続いた。中沢はヴィエイラへの謝罪と反省の言葉を残すと、静かに競技場を後にした。【村上幸将】