レノファ山口FCが、後半26分のMF小野瀬康介(25)のPKで挙げた勝ち越し点を守りきり、FC町田ゼルビアに1点差で競り勝ち3位に浮上した。

 前半39分、山口が先制した。右サイドを突破した小野瀬のシュートを、町田GK高原寿康がはじいたこぼれ球を、ファーサイドから迫ったFW高木大輔(22)が頭で押し込んだ。

 後半4分、町田が追いついた。FW中島裕希の中央からのパスを受けたMFロメロ・フランクの右からのパスを、J1に名古屋グランパスから期限付き移籍したMF杉森考起(21)が右足で決めた。杉森は移籍後、リーグ8試合目での移籍初ゴールだった。14年ワールドカップ・ブラジル大会に出場した日本代表のサポートメンバーとして対価に帯同した。その際、当時の日本サッカー協会(JFA)技術委員長だった山口の霜田正浩監督(51)に指導を受けており“恩師”の前でゴールを決め、満面の笑みを浮かべた。

 同26分、山口が勝ち越した。同24分に町田陣内に仕掛けたMF池上丈二が、ペナルティーエリア内でDFに倒されてPKを獲得。そのPKを、小野瀬が落ち着いて右足で決め2-1。小野瀬は両手を突き上げて勝ち誇った。

 その後は、山口が巧みなパス回しで仕掛ければ、町田も左サイドを軸に、強引なまでに押し込む攻めで対抗したが、山口が3位に浮上した。