FC東京FWディエゴ・オリベイラ(27)が、9試合で2失点の堅守を誇った首位サンフレッチェ広島を相手に、2ゴール1アシストと全3得点に絡む活躍を見せ、チームの快勝に貢献した。

 前半5分、MF高萩洋次郎からのパスを受けると、ドリブルでペナルティーエリア内に攻め込むと、DF佐々木翔に倒されてPKを獲得。そのPKを自ら落ち着いて決めた。試合後、オリベイラは「練習を見に来てくださっている皆さんは分かると思いますけど、あそこで決められた。これからも練習を積んでPKを決めたいと思います」と、日々の練習の成果だと強調した。

 同9分には、左からの浮き球パスに反応して中央を抜け出した。ボールを受けると、自らシュートを打っても決められそうなタイミングだったが、左から走り込んだFW永井謙佑(29)にパスを出し、2戦連発をお膳立て。さらに後半6分には、高萩が後方から放った浮き球パスを受けると、ドリブルで前進し、ペナルティーエリア右から右足でシュートを決めた。

 オリベイラは「永井選手とは非常にいい関係で、お互い、いい結果が出て、チームの結果にもなっているのはいいこと。長い時間を共有していて、いいコンビネーションが出る。私も彼もスピードが武器で、練習でもそれを生かすようやっている」とゴールの要因を分析した。

 17年は柏レイソルで27試合に出場も、5ゴールに終わり今季、東京に移籍した。オリベイラは「今年と去年との違いは、もちろん、見てもらえば分かるが試合に出ている数が違う。残念ながら柏にいた時は、おそらく監督の自分に対する信頼が薄かったと思う。だから試合に出られなかったんだと思う。今年に関して言えば、監督は私に信頼を持ってくれているし、私に対してだけじゃなく、チームに信頼を持ってくれているから今、私は試合に出ているし結果が出ている。」と語った。

 「長谷川監督が、ドリブルで仕掛ける強みを生かし、中央から攻めるよう指示したのか?」と聞かれると「監督は私も含め、いろいろな選手が強みを出すよう言っている。その中で私も強みを出せて、結果が出たということ」と語り、笑みを浮かべた。【村上幸将】